写真とwebの権利あれこれ。よきサイト運営について考える。
お蕎麦屋さんで温かいおうどんと海老天丼のセットを食べ、お店に立つ優しいおばあちゃんに「これからお散歩?楽しんでね」と写真を撮るジェスチャーでお見送りまでしていただきました。
わたしが写真を撮るってこと、なんでわかったんだろう・・蕎麦屋のおばあちゃん、エスパーなのか。
と思ったんですが、わたしが首からカメラをぶらさげていたからですね。
カメラが身体の一部になったと言っても過言ではないほど、最近は首からぶら下げていることをすっかり忘れていました。
楽しくてついつい撮ることに夢中になってしまうのですが、マナーを守っての撮影は大事。
写真にもwebにも権利があります。
「権利」という言葉は、日常ではあまり使いませんが、制作者、企業やお店のサイトを運営する方々は、避けては通れない、知っておきたいお話しです。この機会に書き残しておこうと思います。
- 著作権ってなに?
- 肖像権って?
- 施設管理権?そんなのあるの?
- Copyright
- プライバシーポリシーのページ
著作権ってなに?
写真、映画、小説、音楽、イラスト・・などの作品に対して作者の権利を保護する法律です。著作権の期限は作者没後50年。写真の著作権も、基本的に撮影者が持っています。
著作権法によると、著作物とは、「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」であるとされています。
わかりやすくいえば、「自分の考えや気持ちを他人の作品のまねでなく自分で工夫して、言葉や文字、形や色、音楽(作詞・作曲)というかたちで表現したもの」ということができます。上手だから著作物になるとか、下手だから著作物にならないというような区別はなく、この定義にあてはまるものはすべて著作物です。
-「みんなのための著作権教室」より
誰がつくったとか、使う目的とか、プロかアマチュアかとか、そういうのは関係なくて、つくったものにはすべて著作権っていうのがある、ということでした。
もう少し詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
学ぼう著作権 ①著作権とはどんな権利? | みんなのための著作権教室
制作や運用の際に気をつけたいのは、素材写真を使うときでしょうか。
商用利用、著作権は誰が持っているのかなど。フリー素材であっても商用利用不可の場合もありますので、利用規約は必ず確認しておきましょう。
肖像権って?
人は誰でも私生活上の容姿を無断で撮影されたり、撮影された写真を勝手に公表されたりするのは不快であり、嫌悪感を覚えるものです。このような精神的な苦痛を受けないように保護を受けることのできる権利を肖像権と呼びますが、この肖像権には二つの側面があります。
-「肖像権について考えよう!」より
写っている人、肖像の人権にあたる「プライバシー権」と、個人の私生活などが無断で公開されることがないようにプライバシーを保護する権利「パブリシティ権」という2つの側面が。
SNSと「肖像権」「パブリシティ権」 | 肖像権について考えよう!
施設管理権?そんなのあるの?
住居や建物。その所有者・管理者が持つ権利です。
撮影で使いたいときには許可が必要で、利用料を支払うケースもあります。商用利用の際は特に、外での撮影は気をつけなくてはいけません。掲載するときにもチェックしておきたいところです。
トラブル回避においては最初に許可を取ることはとても重要。当然、権利も大事・・なのですが、個人があんまり権利を主張し合うのもなんだかギスギスしてしまうし、権利ばかり気にしていたら外で写真撮れなくなってしまってしまいそうで・・窮屈。個人で楽しむレベルならば、写真を撮るときは「撮ります」、ブログやSNSへの掲載については「載せます」など、ひと声があるだけでも結果は少し違うのかもしれないなーなどと思ったりもします。
さてさて。
つぎは制作を始める前に知っておきたいwebのことです。
Copyrightってなんだ?
フッターに書いてるこれ「Copyright」は著作権のことです。
記載があってもなくても、サイトには著作権が必ず存在しています。権利はサイトの持ち主さんのもの。
プライバシーポリシーのページ
個人情報の利用について明記するページです。
会員を募っていたりしていなくても、Cookieを使ってユーザーの識別をしたり、アクセス情報を収集している場合もこれにあたります。
某リクルートサイトでの個人情報の第三者提供問題などもあって、昨今Cookieの利用についても明記してるサイトが増えてます。
時代によって変わる法律と社会。
テクノロジーの発展とともに、100年先は個人の権利など誰も気にしない世の中になっているんじゃないか・・そんな予感もしますが。
いつの世も、情報は人が発信し人が受け取るもの。
言葉や写真はコミュニケーションの手段です。
相手のお顔が見えなくても、そこには人がいるのだということは忘れないようにしないといけないな、と思います。
すごくわかりやすかった記事。